仲間との新たな気づきとチャレンジで、新しい軸と自信を得た

1. 受講した理由

(1)背景
  私は満59歳の会社員です。3月で37年間勤めた会社(メーカーの営業・企画業務)を退職し、関連する会社にお世話になり、再就職をしました。
   定年は60歳でしたが、2年を残して定年退職をしました。退職に際してはいろいろ考えました。会社に残るか、  退職して再就職するか、別の道を行くか(あてはないけど)。65歳、70歳にむけてどうしていくのがいいのか?
明確な答えは無く漠然と、もやもやとした不安がありました。3月に会社の退職の手続きをして、挨拶もしてすっきり!!という心境になるのかな?と思っていましたが、このもやもやは解消しませんでした。
そこでおじさんLCCで知った「セカンドキャリアブートキャンプ」の第2回目の受講を知り、申し込んだ、というわけです。

(2)参加したポイント
   参加するにあたって、HPの体験談や概要のカリキュラムを見ました。参加したポイントは、研修の期間と方法がちょうど私にあっていることもありました。
① 期間は3か月・計6回各2時間
   あまり時間をかけていても、いままで結構な時間“もやもや”していますので、よろしくありません。3か月というのが短期集中で丁度良い、と思いました。
② フルリモート
2週間に1回、平日の夜19:30~の開催でした。仕事の関係でリアルで参加は厳しいため、
リモートは丁度よい方法でした。リアルですと参加できなかった、と思います。
③ 参加型でグループでお互いに刺激するようなカリキュラムがあるらしい
なにかきっかけ得ることができないかな、と切実に思っていましたので、座学中心ですとなかなか難しい、と感じていました。内容は事前に十分理解していたわけではないのですが(宿題が重いとは聞いていた。。)参加型なのはよいのではないか、と思いました。

2. キャンプの内容

くわしくは「受講してみてください」ということになりますが、私なりに「さわり」をご紹介します。
① チーム
3~4人のチームに分かれます。3か月変わりません。ちなみに私のチームは、62歳・59歳(私)・56歳 の3人のメンバーでした
② 各回の構成
各回講義3~40分あり、そのあとグループ毎に討議となります
③ 棚卸
・はじめに「棚卸」という自分のこれまでの人生や体験をかなり詳しく振り返る作業をします。
ここで10代から50代までを振りかえりました。結構私もチームの人もぶっちゃけて書きました。
・私の場合は「40代くらいから会社が中心の人生だった」と痛感しました。あらためて書いてみると恥ずかしいが、気ずきも大いにありました。いろいろ反省するところもありました。
・これをメンバーで共有して、お互いのことを知る作業をしました。この一連の作業は私はあまりしたことがなく、新鮮だったと同時に、今の自分の立ち位置も、点でなく線で見えてきました。
④ チームでのワーク
・その後、「チームの人のいいところを褒める」「チームメンバーのチャレンジすることを真剣に探す」というワークをしました。これにもとずいて、自分で「何かをチャレンジ・実践してみることになります。ここがこの研修のヤマ場で「肝」といった感じでした。
・私は奥手で、あまり「どんどんチャレンジ!」というところまで行かなかった感じですが、それでもこの機会がなければ絶対自分だけではしないことをチャレンジした、と思います。
メンバーの中にはびっくりするほどどんどんチャレンジしている人もいました。

⑤ 自分の今後を考える
最後に「これからどうしていくか、何をチャレンジしていくか」を仮に決めてメンバーと共有しました。
⑥ 講義
 毎回、講師の人が講義をされました。おじさん未来研究所の方々で、講義というより等身大のリアルな体験の話、が多かったので、よくある研修の講演とは異なる親近感もあり、「なるほど」感が強いものでした。

3. 参加して何がよかったか、何が変わったか
 

(1)褒められて、自分のよいところを見つける経験を得た
   ・単純なようですが、新鮮な経験でした。
最近は「モチベーションUP」 「心理的安全性」などが職場でもポイントになっていますが、私が働き盛りの時代はまだ「昭和っぽいスパルタ的雰囲気」があり、褒められることは、特に40歳代以降はあまりありませんでした。
   ・今回チームのメンバー同士で「よいところ」「特長」を出しあう作業をしましたが、とても楽しくまた励みになりました。思ってもいないことを長所として言われ、また人のよいところを考える、というのはとても新鮮でした。
   ・新鮮だったと同時に、これまで他の人にもそうするべきだったのだな、と振り返り反省しました。。。。

 (2)「結構いけるんじゃね俺」と思い始める・・・そこはかとなく自信を持つ
   ・定年付近ですと、どうしても「これからに希望を持つ」というよりも、「これからはどちらかというとシュリンクしていく」という意識になるのではないか、と思います。「定年本」もいくつも読みましたが、そのような傾向のものが多いと感じました。
・「棚卸」でわかったことですが、いつの間にか「会社でのキャリアが人生の価値の大きな部分」になってしまっていたと痛感しました。なかなか頭で「チェンジしなければ」とはわかっていても、この長年の思考回路は、変わらないものがあるように思います。
   ・しかし今回のキャンプで、チームのメンバーから「よいところ」「チャレンジ項目」を真剣に挙げてもらい、私も真剣にメンバーに対し同じようなことを考え、行動することで、徐々に思考回路が変化した、と思います。
・キャンプの中盤ころから 「俺も結構いけるんじゃないか」という気分になってきました。ちょっとくすんだ感じが、少し自信ありげになってきたという感じでしょうか。同じチームのメンバーの表情も変わってきたと思います。
  
 (3)自分の軸がだんだん見えてきた
   ・終盤になると、「自分の軸」がおぼろげながら、見えてきた感じがありました。
   ・長年会社に勤めて、振り返るにかなりの「会社人間」として過ごしてきました。そういう時代でもありました。その結果「軸は会社」になっていたと思います。役職定年や退職をすると、とりあえず第一線から退くわけですが長年沁みついた「軸」を変えるのは、自分だけではなかなか容易なことではありません。
・今回このキャンプに参加して、チームのメンバーとお互いよいところ・特長を探し、少しずつでもチャレンジし行動することで、「新たな軸」を作る後押しをしてお互いにしたのだと思います。
・私の場合は 「趣味を極める」 「興味のあることにこれからは時間を使う」 「若い世代に貢献する」という軸を意識しました。今までも思ってはいたのですが「これまでより時間があるから」とか「もう年だから」という意識で思い勝ちでした。
・今は同じことを意識する場合でも、積極的にそう思うようになりました。これは実は大きな変化だ、と思っています。これからが楽しみになってきました。

4. 最後に
   

「このキャンプは積極的に行動することが大事だ」、ということを、金澤さんがガイダンスで強調されていました。
参加してみて、“どんなことでも行動することで意識が変わる”ということがわかりました。
また自分のみで変えるのは難しいが、人から後押ししてもらうことで変わりやすくなる、と強く思いました。
その機会を得るために非常によいキャンプ・研修であると思います。
 大変貴重な機会を頂いたことを、金澤さん、また講師やアドバイスいただいた第1回目の参加者の方々、チームのメンバーに対して非常に感謝しております。ありがとうございました。