チームメイトに対する自己開示が愛のある無責任を生み、新たな発見を促す。
◇セカンドキャリアの可能性を広げたい
定年後も働きたいと思っています。その上で、セカンドキャリアの可能性を広げてみたいと考えていて、そんな思いにピッタリな研修だと思い、ブートキャンプに参加しました。
◇ブートキャンプ最大の魅力「アウトプット」
ブートキャンプでは毎回「インプット」と「アウトプット」の機会がありますが、私にとっての最大の効果は「アウトプット」=「毎回の宿題をチームメイトに発表する機会」でした。この「アウトプット」のための作業がさまざまな気付きを与えてくれました。
宿題:棚卸しシート
セカンドキャリアのことを考えるようになって以来、何度かチャレンジしていた人生の振り返りですが、ブートキャンプで用意されているシートは、記入が必要な項目がたくさんあり、より深く自分と向き合うことができました。気づいていなかった自分の内面に出会えます。
宿題:やりたいことの種リスト
「やりたいかも、好きかも」「できるかも」「求められてるかも、やるべきかも」を1カテゴリーにつき15個、全部で45個も書き出します。心の中の奥深いところにまで問いかけないと45個が出てきません。ここでも自分で気づいていなかった内面が見えてきます。
①も②もチームメイトに発表するわけですが、宿題をやって気づいたばかりのことや、家族にも話したことがない深い内面を開示することになります。裸をさらけ出す感じ。この自己開示で一気にチームメイトとの距離が縮まって、その後に効果を発揮します。
◇恥ずかしいぐらいの自己開示が「愛のある無責任」を生む
宿題:代理サーチ
チームメイトのキャリアを拓く可能性のある行動について調査します。①②の開示でチームメイトとの距離が縮まり、めちゃくちゃチームメイトの役に立ちたい感情が高まっていますから、必死で調査します。よかったのは、他人のことだと「無責任」な提案もできたりすること。この人はこんなことに挑戦したらきっと良さそう、という提案には「愛のある無責任」な提案が含まれます。しかもそんな提案が相手にウケたりして。お互いに意外なキャリアの選択肢が生まれます。
◇くすぐったい「褒められ経験」がエンジンに
宿題:チームメイトの個性・強みの洗い出し
先に挙げた3つが特に印象に残っていますが、もうひとつ私にとって印象に残った宿題を紹介します。チームメイトの個性・強みの洗い出しです。これによって人に褒められます。今後のキャリアに迷いを抱えたおじさんばかりがチームメイトになり、なにやらみんな自信なさげなんですが、そこは長年の社会人経験があるみなさん、人から見ると素晴らしい個性・強みを持っていて、凄い!うらやましい!と感じます。なので、この宿題はお互いを褒めあう結果になりましたが、叱られて育った世代のおじさんは褒められることに慣れてない。その上、会社でも最年長に近くなってくると、誰も褒めてくれない日々を送っているんですね。なので、久々に真顔で褒められてビックリ!なんだか照れるけど褒められて嬉しい。ニヤニヤ。という感じです。この喜びは、自信となり、その後の行動のエンジンになりました。
◇ブートキャンプを終えて~伴走してくれる仲間とともに~
以上のように、私にとってのブートキャンプは自分と深く向き合うこと、自己開示することで他人から気付きを得るきっかけとすること、他人の力を借りて可能性を広げること、お互いを認め合うことで得られる自信を推進力とすることでした。
私はブートキャンプを終えて、今の仕事の延長線上でセカンドキャリアを作っていくんだと、目指す方向がはっきり見えてきました。具体的な行動に落とし込んで実行中ですが、ブートキャンプでせっかくかかったエンジンも、気を抜くと日々の仕事に追われてすぐにエンストを起こします。そこで力強いのが、ブートキャンプ修了生による「進捗報告会」。修了して終わりでなく、修了後の先輩・同期との進捗報告会があり、修了生が増えるたびに仲間が増えていきます。これからは先輩・同期・後輩でお尻を叩き合いながら、刺激を受けながら、走っていこうと思っています。