ITの世界しか知らずに終わっていいのか?そんなモヤモヤが晴れました。

ITベンダー勤務 54歳 岡本旅人

■受講動機

大学を卒業して以来、一貫してIT技術職を続けてきました。私が勤務する会社では60歳以降継続雇用を選択するのか否かを58歳の時点で決める必要があるのですが、このままITの世界しか知らずに終わっていいのか、それとも全く別の新しい世界へ飛び出した方がいいのか、モヤモヤとした気持ちを抱えていました。今思えば、新しい世界へ飛び出すように背中を押してもらいたかったのかもしれません。そんな中、私が参加している「おじさんLCC」というコミュニティのメンバーがこのセカンド・キャリア・ブートキャンプを楽しそうに受講している姿を見て、自分も是非参加しようと決意しました。

■受講後の感想

このようなセカンド・キャリアを考える講座の場合、通常、講義中心となるだろうと想像していました。しかし、ここでは毎回課題としてだされる宿題とその内容のメンバー間での共有が中心となっています。その活動のなかで、自分の半生を棚卸したり、自分のやりたいこと、できることなど自分の内面を掘り起こしていきます。他方、その内容を共有してくださった他のメンバーの方々から自分が向いていると思われることを、外部の目線からアドバイスをしていただけます。自分一人で考えていると煮詰まってしまうことも多いと思いますが、メンバー間でお互いに感想や意見を共有しつつ作業を行うことで、立ち止まってしまうことなく、課題を進めていくことができました。このような他のメンバーと協力して自分のキャリアを考えていくということは実生活の中でなかなか経験できず、自分にとって大変貴重な機会となりました。私個人のことですが、セカンド・キャリアは今の仕事とは別の道へ進むべきではないか、という気持ちを持っていました。しかし、他のメンバーからの指摘で自分の本業であるITの仕事が好きであることに改めて気づかせていただきました。何となく雇用継続をするというのではなく、確信をもってITの仕事を続けたいと思えたことはこの講座の成果であったと思います。もう一つの”気づき”である、「人に感謝されること」も実現できるよう、これからの仕事なかで取り組んでいきたいと思います。